※本ワークショップは、北海道大学社会科学実験研究センターとの共催で行われました。
スピーカー: 蔵 研也 准教授(岐阜聖徳学園大学経済情報学部)
発表タイトル: テストステロンとリスク選好:濃度変化が重要なのか?
日時: 2010年11月5日(金) 15:00~16:30
場所: 北海道大学文学研究科 E204
参加者: 山岸俊男、樋口さとみ、小杉素子、三船恒裕、Joanna Schug, ほか15名(計20名)
内容:
女子短大の学生を被験者に、3週間にわたり、テストステロンTの濃度と、リスク選好指標、時間割引率、美人投票ゲーム、独裁者ゲームでの相手への送金額、などを調べた。リスク選好指標には、choice task とmatching task の2種類を用いた。また被験者のT濃度を、グルコース投与によって一時的に低下させて、コントロール群との違いを見た。結果、T の絶対濃度とリスク選好には、choice task, matching task ともにはっきりとした関係がなかった。また、30分間隔でのT濃度の変化と、matching taskで測ったリスク選好の間には有意な正相関があったが、choice taskとでは有意性までは示されなかった。T濃度の変化は、uncertainty 状況では影響を与えるが、risk状況下では弱い、あるいは与えないことが示唆される。
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