※本ワークショップは、北海道大学社会科学実験研究センターとの共催で行われました。
スピーカー: 依田高典 教授(京都大学大学院経済学研究科)
発表タイトル: 経済心理学から見た禁煙成功要因
日時: 2008年8月20日(水) 18:00~
場所: 北海道大学大学院文学研究科E204
参加者: 山岸俊男、松島俊也、大沼進、高橋泰城、他6名(計11名)
内容:
禁煙を開始した608名を対象に5ヶ月間の追跡調査を行い、合わせてコンジョイント分析を用いて時間選好率や危険回避度のような経済心理学パラメータを測定した。本論文の主要な結論は2つある。第一に、調査開始時点でも、調査終了時点でも、喫煙成功者の方が禁煙失敗者よりも危険 回避的である。また、両時点間で、禁煙開始者の時間選好率は低下する一方 で、禁煙失敗者の時間選好率は増加した。第二に、社会人口変数、個人属性 と並んで、時間選好率、危険回避度は禁煙成功を説明する重要な変数である 。インパクトの大きさは時間選好率の方が危険回避度よりも大きかった。
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