※本ワークショップは、北海道大学経済学研究科近代経済学研究会、北海道大学社会科学実験研究センターとの共催で行われました。
スピーカー: Nathan Berg (University of Texas-Dallas)
発表タイトル: Normative economics without consistency axioms?: Three empirical examples using food prices, lab experiments with time tradeoffs, and non-Bayesian cancer-risk beliefs among economists
日時: 2008年8月7日 (木曜日) 16:00~18:00
場所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 W309
参加者: 山岸俊男、亀田達也、大沼進、肥前洋一、他16名 (計20名)
内容:
これまでの経済学は合理性を意思決定を前提にしてきた。しかし、近年の実験経済学や心理学の知見によれば、人々の意思決定は合理性から乖離していることが明らかになっている。本発表では、癌に対するリスク認知、食料品の購買行動、時間選好およびリスク選好の実験および調査の結果を報告した。一連の研究の結果、社会的に成功していると認識されている人々の意思決定は、そのほかの人々に比べて著しく合理的解から乖離していることが明らかになった。これらの研究結果から、経済学的意思決定の枠組みを新たなものに修正すべきであることが示唆された。
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