※本ワークショップは、特定領域研究「実験社会科学―実験が切り開く21世紀の社会科学」
、北海道大学社会科学実験研究センターとの共催で行われました。
スピーカー: Victoria Yeung博士(メルボルン大学, オーストラリア)
発表タイトル: Culture and Stereotype Communication: Are there Cultural Differences in Stereotype Communication?
日時: 2007年10月18日(木) 13:00~15:00
場所: 北海道大学大学院文学研究科 E204
参加者: 山岸俊男、亀田達也、結城雅樹、高橋伸幸、大沼進、石井敬子、他16名 (計22名)
内容:
CSM第2回国際ワークショップでは、メルボルン大学のVictoria Yeung博士を招き、ステレオタイプの維持過程と文化のダイナミクスに関わる研究を紹介していただきました。ある社会集団のステレオタイプ情報がどのように参加者間で伝播されていくかを検討した研究では、European-AustralianはAsian- Australianよりも、ステレオタイプに合致しない情報が伝播されやすかったのに対して、Asian- Australianでは、ステレオタイプに合致した情報が伝播されやすいことが示されました。加えて後続の実験結果より、西欧では個人に焦点が当てられやすいのに対し、東アジアでは集団に焦点が当てられやすいという文化差をもとにした情報仮説(Informative Hypothesis)によってこの現象は説明される可能性が示されました。
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