21世紀COE 「心の文化・生態学的基盤に関する研究拠点」
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研究紹介 規範の生成



人間社会のもっとも顕著な特徴の1つは社会規範の存在ですが、規範がなぜ存在するのかという基本的な問いについては、まだ明確な理論的回答が得られていません。規範がなぜ成立し維持されるのかという問いは、一見単純な問いのように思われます。その答えは簡単で、“社会的に望ましい行動を人々に明示的に示すのが規範であり、少なくとも人々が社会的に望ましい行動について合意している限り、規範の存在は自明である”ように思われます。しかし、何が望ましいかを明示することで解決できる問題は、いわゆるコーディネーション問題(例えば左側通行の規則)に限られています。社会的に望ましいことと個人的に好ましいこととが乖離している場合には、何が社会的に望ましいかを明示するだけでは、その行動を人々にとらせることはできないからです。つまり、規範成立の問題とは、どのような条件が整えば、社会的に望ましい行動が個人的にも好ましい行動となりえるのかという問いを意味しているのです。本プロジェクトでは,特定の社会環境のもとでなぜある規範が安定して成立し得るのかを、進化ゲームモデルにもとづく理論的検討と実験により検討します。さらには、規範を支えるより根本的な心理特性としての"社会的・文化的な学習能力"や”他者との間で注意や感情を同期化する能力”などに着目し、そうした能力自体がどのような進化的基盤をもつのかを、文化人類学や比較認知科学で得られてきた知見と照応しながら、進化ゲームモデル、自律エージェント型シミュレーション、集団実験、フィールドワークなどにより総合的に検討します。


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