Seminar

論文紹介(谷藤)

A Free-Ranging, Feral Mare Equus caballusAffods Similar Maternal Care to Her Genetic and Adopted Offspring
「放し飼いの野生の雌馬は遺伝的子孫と養子縁組の子孫に同様の母性的な養育を施す」
Nuñez, C.M.V., Adelman, J.S., & Rubenstein, D.I. (2013).
 The American Naturalist. 182(5)674-681 doi: 10.1086/673214

血縁関係にない養子縁組は種々の動物で起こるがウマで起こることはまれなことである。ここでは放し飼いにされている野生のウマによる養子縁組のケースを報告し、出生から30週にわたる血縁関係にある子ども(1995年生まれ)による養育と養子縁組の子ども(1996年生まれ)による養育を比較した。養育について5つの指標、1.授乳継続時間の総計、2.授乳中のメスの攻撃、3.授乳をメスから終えた回数、4.近接保持、5.母子間の距離、を比較した。ほとんどの行動については子どもに対する養育に2頭の間に違いは見られなかった。しかし、母子間の距離に関しては血縁関係にある子孫の方が大きかった。ここでは潜在的な要因としてのウマの養子縁組、出産直後の心理的な状態の原因に関する仮説を比較した。(谷藤)

開講日 | 2017年11月01日 14:45-18:00 場所 | E304