Seminar

論文紹介(ワイルズ)

Capuchin monkeys display affiliation towards humans who imitate them
(フサオマキザルは真似してくるヒトを好む)
Paukner,A.,Suomi,J.A.,Visalberghi,E.,and Ferrari,F.P.
Science. Author manuscript; available in PMC 2010 Feb 14.
Published in final edited form as:
Science.2009 Aug 14;325(5942):880-883.

社会的相互作用において、ヒトはよく無意識的に、意図せずに他者の行動を真似する。そういった模倣は相手との良好な関係や好意、共感を高める。この効果は進化的適応であり、集団生活を促進させると考えられており、他の霊長類種もこれを共有している可能性がある。本研究では、高い社会性を有するオマキザル亜科は彼らの真似をしないヒトよりも真似をするヒトを好むことを示す。好意を評価する方法として、真似をするヒトの方をより長くみるか、真似をするヒトの近くにいる時間の方がより長いか、トークン交換課題において真似をするヒトとより頻繁に関わるかがある。これらの結果は、ヒト以外の霊長類において模倣が親密性(affiliation)を促進することを説明している。他者への向社会的行動を導く働きをする行動の一致は、ヒトを含め、他の霊長類たちの利他的行動の基礎となっているメカニズムのひとつなのかもしれない。(ワイルズ)

開講日 | 2016年12月07日 14:45-18:00 場所 | E304