論文紹介(小野)・修論口頭諮問予行(鎌谷)
3年生の小野さんが論文紹介、修士2年の鎌谷さんが修論の口頭諮問に向けての発表予行練習を行いました。
Dogs Can Discriminate Emotional Expressions of Human Faces
「イヌはヒトの顔の情動的な表情を識別できる」
Müller, C. A., Schmitt, K., Barber, A. L., & Huber, L. (2015).Current Biology, 25(5), 601-605.
DOI:https://doi.org/10.1016/j. cub.2014.12.055
「イヌはヒトの顔の情動的な表情を識別できる」
Müller, C. A., Schmitt, K., Barber, A. L., & Huber, L. (2015).Current Biology, 25(5), 601-605.
DOI:https://doi.org/10.1016/j.
動物は情動を持っているのか、 また他者の情動表現に対して反応を示すのか、 という疑問がこの10年間の研究において注目されてきた。 しかしこれまでに、単純な手掛かりに反応する可能性を除外して、 動物が異種特異的な情動表現を識別するということを示した研究は ない。本文では、 動物が異種の情動表現を識別的な手掛かりとして用いることを示す 。 15組の写真のペアでヒトの幸せそうな顔と怒っている顔の識別を 学習した後、あるグループには顔の上半分のみが呈示され、 もう一つのグループには顔の下半分のみが呈示されることにより、 イヌは4タイプの調査的試行で実験された。 1つ目は練習試行と違う顔だが同じ方向の半分、 2つ目は練習試行で用いられた顔のもう半分、 3つ目は別の顔のもう半分、 そして4つ目は練習試行で用いられた顔の左半分である。 本研究は、幸せそうな顔を呈示されたイヌの方が、 怒っている顔を呈示されたイヌよりも早く識別を学習したというこ とを発見した。これは、 イヌが怒っている顔を嫌悪刺激として認識した場合に予測される。 本研究では、 イヌがヒトの情動を用いて識別を行っていると結論づけた。( 小野)
開講日 | 2020年01月22日 14:45~18:00 場所 | E304