Seminar

論文紹介(明日香)

4年生の明日香さんが論文紹介をしてくれました。なお、今週は、4限のみのゼミ開催となりました。
 
A Comparative Study of the Use of Visual Communicative Signals in Interactions Between Dogs (Canis familiaris) and Humans and Cats (Felis catus) and Humans 
「イヌ(Canis familiaris)と人間、およびネコ(Felis catusと人間の間の相互作用における視覚伝達信号の使用の比較研究」 
Miklósi, Á., Pongrácz, P., Lakatos, G., Topál, J., & Csányi, V. (2005). Journal of Comparative Psychology, 119(2), 179-186. 

 DOI:http://dx.doi.org/10.1037/0735-7036.119.2.179 

 本研究では、イヌ(Canis familiaris)とネコ(Felis catus)のヒトに対するコミュニケーション行動を調べた。実験1では、飼い主が指差しをした物体と指先との間の距離、および参加個体が指差しを見ることができる時間の長さが異なる4条件で、イヌとネコが人間の指差しを利用して、隠された餌を見つけられるかを比較した。結果は、指差しによって、イヌもネコも餌を見つけることができた。このとき、両者のパフォーマンスに大きな違いはなかった。 実験2では、餌を参加個体の手に届かないところに置き、餌の場所を飼い主に示すことができるかどうかを調べた。結果は、ネコはイヌよりも、飼い主の注意を引く行動のうち、いくつかの行動が見られなかった。また、日頃から指差しに慣れていれば、指差しに対して高い水準のパフォーマンスが得られることが示唆された。また、種の違いによって、人間の指差しなどの信号に対する理解が異なる可能性があることがわかった。(明日香)

 

開講日 | 2019年06月05日 14:45~16:15 場所 | E304