論文紹介(中田)+卒論研究計画の相談(井上)
竹澤ゼミ修士2年の中田君が論文紹介をしてくれました。また、4年生の井上さんが卒論研究計画の相談をしました。
Visual artificial grammar learning: comparative research on humans, kea (Nestor notabilis) and pigeons (Columba livia)
「視覚による人工文法学習:ヒト・ミヤマオウム・ハトでの比較研究」 Stobbe, N., Westphal-Fitch, G., Aust, U., & Fitch, W. T. (2012). Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 367(1598), 1995-2006. doi:10.1098/rstb.2012.0096
人工文法学習(AGL)は、パターン認知に関連するルール学習戦略を探索するための有用なツールである。異なる記憶容量を持つ他の種と人間のパフォーマンスを直接比較できるようにするために、視覚ドメインでAGLタスクを開発した。視覚パターン全体を逐次的にではなく同時に提示することは、必要な作業記憶の量を最小にする。このアプローチにより、2つの鳥種、ケア(Nestor notabilis)とハト(Columba livia)のパフォーマンスレベルを、人間の参加者と直接比較して評価することができた。被験者は、コンピュータ画面に表示された異なるレベルの計算論的な複雑さを持つルールによって生成された2種類の視覚パターンを区別するように訓練された。この訓練後、同じルールに従うが視覚的特徴の異なる新しい刺激でさらに訓練を受けた。ほとんどの鳥類および全ての人間の被験者は、この初期の一般化フェイズの間、チャンスレベル以上のパフォーマンスを続けられた。これは学習したルールを新しい刺激に一般化できたことを示唆している。しかし、刺激要素の正確な数に関する意図された規則に違反した刺激による詳細な試験は、どちらの鳥種も意図されたパターン規則をうまく獲得することができなかった。私たちのデータは、人間とは対照的に、これらの鳥は刺激を同時に提示し、集中的な訓練を行ったにもかかわらず、有限状態レベル以上の単純なルールを習得することができなかったことを示唆している。 (中田)
開講日 | 2019年06月13日
14:45~18:00
場所 | E304