本拠点は，優秀な学生をひきつけ，世界で活躍できる研究者を輩出する環境づくりを推進することを目的として，優れた研究基盤を活かし高度な教育と研究を融合する卓越した拠点を有する大学に対し，博士課程の学生が学修研究に専念する環境を整備するために必要な経費を支援するものです。北海道大学では，総額385,437千円が交付されました。本専攻は，採択に際してもっとも高い評価であるSのグループに位置づけられました。

人間システム科学専攻は，21世紀COE「心の文化・生態学的基盤に関する研究拠点」（2002年度-2006年度：山岸俊男リーダー），グローバルCOE「心の社会性に関する教育研究拠点」(2007年度-2011年度：亀田達也リーダー）における中核専攻として，北海道大学の人文社会系における先端的な研究・教育に貢献してきました。また，人間システム科学専攻は，「魅力ある大学院教育」イニシアティブ「人間の統合的理解のための教育的拠点」（2005年度―2006年度：仲真紀子代表），大学院教育改革支援プログラム「人文科学における実証的研究者の育成拠点」(2007年度-2009年度：仲真紀子代表），組織的な若手研究者等派遣プログラム(2010年度-2012年度：櫻井義秀代表）を実施し，COEプログラムと有機的に組み合わせる形で，高度の大学院教育を行ってきました。

こうした研究･教育活動を支えるインフラとして，「社会科学実験研究センター」が，創成研究機構のもとに設置されており，若手研究者に対して，ワークショップ，サマープログラム，国際学会参加支援などに関わるロジスティックスと共に，教育研究業績の一元管理，キャリアサポートなどの多様なサービスを提供しています。