“文化”を生きる−実践と制度− 日本心理学会2006年度大会(九州大学: 2006年11月3-5日)シンポジウム 日時: 2006年11月5日(日) 10:00〜12:00 場所: 福岡国際会議場 5階 502+503会議室 企画者: 亀田達也(北海道大学) 山口裕幸(九州大学) 話題提供者: 山岸俊男(北海道大学) 石黒広昭(立教大学) 宮崎清孝(早稲田大学) 指定討論者: 佐伯胖(青山学院大学) 他、参加者約70名(計 約76名) 【概要】 「文化と心」の関わりをめぐる複雑な問題は、社会科学全体の共通テーマであると同時に、心理学の領域においても、近年、強い関心を集めている。心理学におけるこの問題へのアプローチには、大きく分けて、@文化心理学、A社会・文化・歴史的(ヴィゴツキアン)アプローチ、Bゲーム論的アプローチの3つがある。いずれのアプローチも「文化と心の複雑な相互規定関係」を解明することを目指しているものの、アプローチ間の十分なコミュニケーションは、これまでほとんど行われていない。まして、それぞれの枠組みにおける“文化”概念の位置づけや中心性、“文化”を維持・創出するメカニズムなど、いくつかの鍵となる論点について、互いのアプローチの異同を明らかにしようとする試みは、これまでほとんど存在しなかったに等しい。 本シンポジウムでは、社会・文化・歴史的アプローチをとる研究者(石黒)とゲーム論的アプローチをとる研究者(山岸)がそれぞれの立場を説明した後、各アプローチの射程と異同を明らかにするための共通題材として、教育実践を心理学的に研究してきた研究者(宮崎)から総合学習に関する話題提供が行われた。指定討論者(佐伯)による問題提起の後、「文化を維持・創出するメカニズム」や「制度と実践のつながり」について全体討論が行われた。 本シンポジウムは多くの聴衆を集め盛況のうちに終わったが、2時間という時間枠では必ずしも十分に議論を尽くせなかったために、フォローアップのワークショップを北海道大学で開催した。12月16日、17日の2日間にわたるワークショップでは、心理学会シンポジウムでの議論を出発点に、社会・文化・歴史的アプローチ、ゲーム論的アプローチ、及び文化心理学的アプローチの異同と相互補完可能性について、非常に充実した討論が行われた。これらのシンポジウムとワークショップの議論を今後も継続していくと共に、その成果を公刊していく方向が合意された。 ワークショップ 日時: 2006年12月16日(土)・17日(日) 場所: 北海道大学大学院文学研究科 参加者: 佐伯胖(青山学院大学) 石黒広昭(立教大学) 刑部育子(お茶の水女子大学) 岩田恵子(日本女子大学) 山岸俊男(北海道大学) 亀田達也(北海道大学) 高橋伸幸(北海道大学) 石井敬子(北海道大学) 他、約30名(計 約38名) |
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