21世紀COE 「心の文化・生態学的基盤に関する研究拠点」
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一般公開講演会: 実験で読み解く心と社会

日時:2006年9月8日(金)13:00〜15:00
場所: 国際文化会館(東京都港区六本木5‐11‐16)
話題提供者:
    山岸俊男(北海道大学大学院文学研究科教授、21世紀COEプログラム「心の文化・生態学的基盤に関する
  研究拠点」リーダー)
参加者:約80名

 
 





概要

 私たち人間の心と社会がどのように作られているのかという問題は、古くからの関心の的であり続けてきました。その中で次第にわかってきたことは、人間の心は、数百万年にわたる進化の歴史の中で、沢山の他者が暮らす社会の中で、他者とうまくやっていけるように(すなわち適応的に)作られている、本質的に社会的な存在であるということです。そして私たちの社会もまた、そうした社会的な心を持つ私たちが日々複雑な相互作用を繰り広げながら作り上げている、極めて人間的な存在であることがわかってきました。本講演会では、こうした考え方を元に過去30年間にわたり精力的な研究を進めてきた当拠点リーダーの山岸俊男教授が、一般市民向けに本拠点の成果を紹介しました。
 
  講演では、「心の社会性」を明らかにしていくために本拠点で行われてきた、互恵性や利他性に関する数々の研究が紹介されました。講演の中で特に強調されたのが、人間の心と社会を理解する上で「実験」という手法が有効であるということ、また人間の心の働きは、周囲の人々がどう行動するかに大きく依存して変わるのだ、という発見についてでした。

 
  こうした視点から人間行動と社会を見つめることには、政治、経済、そして社会問題に対するインプリケーションが大きいと言えます。それ故に、本講演には、心理学、経済学、経営学、政治学の研究者やそれらを専攻する学生のみならず、数多くの一般市民の方々にも足を運んでいただきました。講演後は、フロアーから数多くの質問が挙がり、予定の2時間を超過する盛況ぶりをみせました。
 
  本講演の内容は、2006年5月2日〜11日に掲載された日本経済新聞「やさしい経済学−人間の心と行動『利他性のルーツ』」とリンクしています。加えて、2006年10月3日の朝日新聞「政態拝見」(根本清樹編集委員)においても本講演に関連した内容が紹介されました。




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