Seminar

卒論発表予行(倉田・塚原)、進捗報告(野崎)、論文発表(砂後谷)

4年生の倉田さんと塚原さんが卒論発表の予行演習を行いました。
修士1年生の野崎さんが進捗報告を行いました。
3年生の砂後谷さんが論文発表を行い、皆で議論しました。

Music for animal welfare: A critical review & conceptual framework 

動物福祉のための音楽:批判的レビューと概念的枠組み

Kriengwatana, B. P.・ Mott, R.・ten Cate, C.(2022)

Applied Animal Behaviour Science,251 105641

Abstract

音楽は、人間の健康や幸福に強力な影響を与える可能性があります。これらの知見は、動物福祉における音楽の可能性に注目した新たな研究分野を生み出しました。多くの研究では、音楽が動物の全体的な幸福感を向上させるかどうかが調べられています。しかし、音楽が動物にどのような影響を与えるかという単なる効果の発見に焦点を当てるだけでは、音楽を環境エンリッチメントとして活用するための科学的・実践的理解は十分に進まず、さらに実験デザインや結果の解釈に問題を生じさせる可能性もあります。

本稿では、動物福祉のための音楽研究に対して別のアプローチを提案します。それは、音楽を特定の福祉目標に対応させる形で使用する方法です。この際、動物が音楽の中で何を聞いているかを考慮し、音楽的な作品を選択または作成して、音楽がどのように動物の行動や生理に影響を与えるかに関する現行の仮説を検証します。

この概念的枠組みの中で、感覚認知能力が福祉の結果にどのように影響するかのプロセスを概説し、音楽を福祉のために研究することを Auditory Enrichment Research(聴覚的エンリッチメント研究) と再定義することを提案します。このアプローチでは、音楽を万能の福祉向上ツールとして用いるのではなく、種特有の感覚能力、ニーズ、福祉目標に基づき、特定の福祉問題を改善できるかどうかを検証することを目的とします。

最終的に、これらの議論が、動物福祉における音楽研究分野において、より統一性のあるビジョンと方向性をもたらすことに寄与することを期待しています。

開講日 | 2026年01月21日 13:00~16:15 場所 | E304