Seminar

文献紹介(藤田)

4年生の藤田くんが文献紹介をしました。

Darwin, C. (1859) On the Origin of Species. London: J. Murray 
(ダーウィン, C. 渡辺正隆 (2009). 種の起源 〈上・下〉 光文社) 
 
 
it is like confessing a murder
(これは殺人を告白するようなものである)
これはダーウィンが「種の起源」を出版する前に書簡に綴ったものである。
 
ダーウィンが本書で説いた自然淘汰の理論は、「全ての生物種は神によって創造された」という創造説をくつがえすものであった。それはキリスト教の教えに大きく背くものであり、まだ当時の大多数の学者には到底受け入れられないものであった。
 
先の言葉からも分かる通り、ダーウィン自身自然淘汰説がキリスト教の教えに背くことを理解していた。故に彼は本書で自然淘汰説が、でたらめに神に背いているわけではなく、確かにこの説が正しいということを理論的にひとつひとつ穴を埋めるように説明していったのである。それは日本語版訳書でもおよそ800ページにわたる。
 
今回のゼミでは、自然淘汰説の難題とは何だったのか、またダーウィンはそれに対してどういう理屈をつけたのかについて、解説したいと思う。そうして、我々の自然淘汰に関する理解をより深いものにできればと考える。

開講日 | 2023年01月25日 13:00~15:00 場所 | E304