Seminar

論文紹介+卒論研究計画相談(中村)

3年生の中村くんが論文紹介をしました。この研究で用いられた手法を卒論研究に応用できるのではないか、ということで、この手法を基に卒論研究の手法についても議論しました。

Dogs catch human yawns
(ヒトのあくびはイヌにうつる)
Joly-Mascheroni, RM., Senju, A., &  Shepherd, AJ
 
 
Abstract
本研究は、ヒトのあくびがイヌ (Canis familiaris) に伝染する可能性があることを初めて明らかにしたものである。29頭のイヌがヒトのあくびを観察したり、口を動かしたりするのを観察した。その結果、21頭の犬が人間のあくびを観察するとあくびをしたが、口を動かす統制条件では、あくびは誘発されなかった。イヌにおけるあくびの感染は、あくびの感染が霊長類に特有な現象ではないことや、イヌが初歩的な共感能力を持っていることを示唆する。また、あくびは覚醒度を調節することが知られており、あくびの伝染はイヌとヒトの相互作用やコミュニケーションの調整に役立つ可能性がある。ヒトとイヌの間で伝染するあくびのメカニズムや機能については、今後さらに詳細な調査が必要である。(中村)
 

開講日 | 2022年11月08日 14:00-16:15 場所 | E304