Seminar

論文紹介(中田)

Natural pedagogy
(ナチュラルぺダゴジー)
Csibra G, Gergely G (2009)
Trends in Cognitive Sciences, 13(4), 148-153.

ヒトのコミュニケーションは個体間での知識伝達のために特別に適応したものであり、そのようなコミュニケーションシステムを natural pedagogy’ と呼ぶ。natural pedagogyによって、純粋な観察学習のみでは獲得しがたい認知的に不明瞭な文化的知識も素早く、かつ効率よく学習できる(e.g. 養育者を代表とした大人が教える・乳児が教わるといったヒトに特徴的な行動 )。以下三つの点からヒト幼児にはnatural pedagogyの受容的側面が準備されていることが示唆される(1) 物を指し示すシグナルに敏感である。(2) 明示的な文脈において参照予測を発達させる。(3) 明示的な手掛かり付のコミュニケーションを、関連性があり一般化できる情報伝達として解釈するようなバイアスを持つ。(中田)

開講日 | 2017年04月26日 14:45-18:00 場所 | E304