政治的変動期における宗教とアイデンティティ ―香港をフィールドとした社会学的研究―
日時: 2026年7月30日(木) 13:00-
場所: 北海道大学文学部E棟E304室
Zoom:
話者: 伍 嘉誠 (北海道大学大学院文学研究院社会学研究室・准教授)
タイトル: 政治的変動期における宗教とアイデンティティ ―香港をフィールドとした社会学的研究―
参加者:10名
要旨:
本発表では、香港をフィールドとして行ってきた宗教社会学的研究を振り返りながら、政治的変動が宗教、市民社会、社会運動、そしてアイデンティティに与える影響について考察する。
香港では、宗教団体は信仰共同体であるだけでなく、教育、福祉、地域活動を担う市民社会の重要な構成主体でもある。そのため、2014年の雨傘運動、2019年の反送中運動、2020年の香港国家安全維持法の施行といった政治的変動は、宗教団体の活動や社会的役割にも大きな変化をもたらした。
本発表では、フィールドワークとインタビュー調査に基づき、宗教団体と社会運動との関係、国家安全法施行後の宗教団体の適応と変容、そして香港人のアイデンティティの変化について紹介する。また、宗教研究から社会運動研究、さらには移住・ディアスポラ研究へと展開してきた自身の研究の歩みを振り返りながら、政治的変動のなかで人びとがどのように社会関係を再構築し、新たなアイデンティティを形成していくのかを社会学的視点から考察する。
略歴:
香港生まれ。香港中文大学文学部卒業、同大学院文学研究科(修士)、北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。長崎大学多文化社会学部助教を経て現職。
