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ワークショップ

2022

進化ゲーム理論的合理性、相対的剥奪、社会的知性、社会的機会の不平等 ―山岸俊男氏の理論をUltimatum Gameの思考実験から再考する

日時:2022年10月3日(月) 10:30~12:00
場所:W409室(北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟4階)
Zoomリンク:

タイトル:進化ゲーム理論的合理性、相対的剥奪、社会的知性、社会的機会の不平等 ―山岸俊男氏の理論をUltimatum Gameの思考実験から再考する

話者:山口一男(シカゴ大学社会学部ラルフ・ルイス記念特別教授)

概要
1. 山岸俊男氏の理論における「安心社会」と「信頼社会」の区別を「同質な人間と交流することで益を得る社会」と「異質な人間との交流から益を得ようとする社会」との区別と考える。 
2.「安心社会」志向を、取引(transaction)相手に関する同質集団選択志向として理解し、その進化ゲーム理論的合理性の根拠及び限界について考える。 
3. 相対的剥奪の拒否を進化ゲーム理論的合理性を持つ行為として理解し、最適な拒否基準について考える。 
4. 社会的知性(social intelligence) が役立つ(あるいは役立たない)社会集団状況、取引役割状況について明らかにし、社会的知性を得た者の増加が社会に与える影響を分析する。 
5. Ultimatum Gameに欠けている社会的要素のうち最重要なものとして機会費用があることを理解する。 
6. 社会的機会の不平等の問題を、取引における役割分業の不平等の問題と機会費用の不平等の問題に特化して考え、それが人々の社会適応行動と社会にもたらす影響について考える。 
7. 上記の1~6を主としてUltimatum Gameに関する思考実験(thought experiments) を通じて推察し、結果の理論化を試みる。 

パワーポイントファイルは以下のCERSSのページからダウンロードできますので、事前に目を通したい方はダウンロードしてください。[ダウンロードはこちら

参加者:105名 (オンライン:84名)