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ワークショップ

2014

チンパンジーに累積文化進化はみられるか:認知的制約と生態的制約からの検討

日時:2014年11月13日(木)13:00-15:00(トーク1時間+質疑1時間)

場所:北海道大学中央キャンパス総合研究棟2号館・中央ラボ2-1

スピーカー:山本真也 准教授(神戸大学)
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/kumasan/ja/members/shinya-yamamoto.html

タイトル:チンパンジーに累積文化進化はみられるか:認知的制約と生態的制約からの検討

アブストラクト:チンパンジーでは集団間で道具使用のレパートリーが異なるなど、ヒト以外にも「文化」の存在が示唆されている。しかし、既存の行動様式を基に新たな行動が創出され、その行動が集団に定着していく「累積文化進化」は、ヒトでしかみられないと考えられている。本発表では、私が関わったいくつかの研究を基に、チンパンジーでの累積文化進化の可能性を検討したい。まず、ギニア共和国ボッソウ村の野生チンパンジーでみられる文化を紹介し、新しい道具使用行動が創出・改変された希な事例について報告する。次に、飼育下のチンパンジーを対象におこなった道具使用実験を基に、チンパンジーの社会学習について検討する。野生チンパンジーで累積文化進化がみられないことについて、認知的制約と生態的制約の双方から議論したい。