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ワークショップ

第4回SEFM若手スピーカーシリーズ

※本ワークショップは、北海道大学農学研究院動物生態学研究室長谷川ラボと社会科学実験研究センターとの共催で行われました。

日時:2013年9月11日(水)

スピーカー: 佐々木 崇夫(Arizona State University)

タイトル: ~100匹寄れば文殊の知恵?:個人と集団の意思決定はどう違うのか~

概要
集団生活は個体の生活に比べて利益をもたらすことがある。この発表では特に「集団的知性(collective intelligence)」という集団生活の利益に注目する。集団的知性とは、個々の脳を組み合わせることにより、集団が個体よりも優れた認知能力 を持ち、そのため正確な意思決定を行うことが可能になるとするものである。しかし今までの動物研究では、集団の認知能力と個体のそれとを比べることがほとんどなかった。ここでは、集団意思決定のモデルとしてよく使われる巣選び蟻(ムネボソアリ)を用いた。社会性昆虫はグループ内の調和行動から、グループ自体が一つの個体、 「超個体(superorganism)」と呼ばれることがある。この特性を活かし、個人の認知能力を計る心理学の実験方法をコロニーと個体の両方 に用いて、それぞれの意思決定結果を測定した。実験結果は、コロニーが個体よりも1)合理的な意思決定をし、2)大きな認知要領を持ち、3)繊細な知覚を持つことを示した。しかし、ある条件のときには個体がコロニーよりもすぐれた意思決定をすることも明らかになった。これら結果の応用として、集団生活の進化、意思決定の最適化、また群ロボット等についても言及する。

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