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大学院生募集

当講座の研究や大学院教育の特色や修了後の進路、また大学院生の生活など、進学検討中の皆様から日頃よく寄せられるご質問にお答えします。

修士課程(平成30年度入学)

出願期間

前期:平成29年7月31日(月)~8月4日(金)
後期:平成30年1月4日(木)~1月10日(水)

※郵送の場合も上記期間内に必着のこと

試験日

前期:平成29年9月9日(土)
後期:平成30年2月3日(土)

試験会場

北海道会場(前期・後期とも):北海道大学大学院文学研究科
東京会場(後期のみ):ステーションコンファレンス東京(東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー)

 出願時の区分は、「北海道大学大学院文学研究科 人間システム科学専攻 行動システム科学専修」 です。

願書や過去問などその他詳細な入試情報は、北海道大学大学院文学研究科のホームページをご参照下さい。

※博士後期課程の受験を希望される方は、直接お問い合わせください。

北海道大学行動科学講座進学のQ&A

以下のQ&Aにないご質問でも、お気軽にお問い合わせください

1.教育内容について

社会行動の異分野間融合拠点として

当講座の研究活動の最大の特徴は、社会行動に関する先端研究分野間の交流と融合を目指している点です。

現在、人間と社会の関係をめぐる旧来の研究分野間の垣根が崩れ、新たな理論的・方法論的融合が急速に展開しつつあります。当講座は、こうした流れに先立ち、1980年代からすでにこうした動きを先導してきました。現在もその精神を受け継ぎ、社会心理学者を始め、行動・神経経済学者、脳神経科学者、動物行動学者など、様々な分野出身の研究者が集まり、多くの分野に対して影響力のある研究成果を生み出しています。また、後に詳しく説明するように、大学院生の出身分野も様々です。

当講座では、毎週1回のペースで開催されている大学院共通セミナーを始めとして、大学院生が、自分とは異なる専門分野の教員や学生からコメントを受けたりディスカッションしたりする機会がもたれています。また、様々な学問分野の研究者を招待して話題提供と議論を行うワークショップが頻繁に開催されるなど、大学院生に幅広い学びとネットワーキングの機会が提供されています。

当講座のミッションは、以上のような試みを通じて、既存の研究分野の枠に囚われない新たな知識を生み出し、また活用していくことのできる人材を育成することです。

当講座の大学院教育の特徴は、大学院生が教員とプロジェクトチームを組んで実験や調査などの共同研究を進める中で、新たな知識を生み出すための思考法と検証法、そして論文執筆やプレゼンテーションの技術などを身につけていただくことです。

博士課程においては、教員との共同研究に加え、大学院生も自分自身の研究プロジェクトを立ち上げるチャンスを与えられ、将来の研究者としての独り立ちに備えていきます。こちらに関しては、指導教員は積極的に助言を与える立場になります。

わたしたちがこうした教育方針を採用している背景には、当講座の教員たちが共有しているある信念、すなわち研究分野全体にインパクトを持つ研究を生み出すためには、そこで要求される「考え方」や「動き方」の基本を学ぶことが不可欠であり、それなしには、大学院生の潜在的な能力や個性を伸ばすことは不可能であるとの考えがあります。特に研究者としてのスタートアップとしての修士課程においては、それぞれの分野で先端研究を行ってきた教員の指導の下で、研究の「技術」と「作法」をしっかりと学んでいただくことを重視しています。大学院修了後は、こうして獲得した高い能力と強力な個性を基礎としながら、各自が目指す研究や実務の世界に旅立っていただくことになります。

北海道大学行動科学講座 院生室大学院生の能力を育成するために、当講座では充実した学習・研究環境を提供しています。特に大学院生の個人研究スペース、また実験設備については、国内的に希有なレベルのものを擁しています。見学希望の方は、こちらのフォームから事前にご予約の上、ぜひお越し下さい。

1) 学習や研究のためのスペース

当講座では、研究スペースをふんだんに設け、学生が腰を落ち着けて研究に没頭できる環境を提供しています。大学院生には、一人一区画ずつの個人研究スペースが割り当てられているほか、学部生も利用可能な研究スペース、また研究ディスカッションを主な目的とした広い空間も設けられています。

2) 実験室

当講座における実験の多くは、北海道大学社会科学実験研究センター内に設置された3つの実験室(「国際ネットワーク実験室」「集団実験室」「感覚システム実験室」)、また同センターと北海道大学医歯学総合研究棟中央研究部門が共同で運用しているMRI室で行われています。

北海道大学行動科学講座の実験室
国際ネットワーク実験室

北海道大学行動科学講座の実験室
集団実験室

北海道大学 FMRI 設備
fMRI装置(Siemens MAGNETOM Prisma)

当講座は、日本国内において最も精力的に社会科学の実験研究が行われている研究拠点の一つです。実験室の年間稼働日数は約200日、年間実験参加者数は約2,800名(平成24-26年度平均)にのぼります。

3) 実験参加者

実験参加者の効率的な募集体制が整っているのも、当講座の特長です。北海道大学社会科学実験研究センターと協力して、年間約1,600名の北海道大学の学部生の皆様に実験参加者登録をいただき、のべ約2,800名に参加していただいています(平成24-26年度平均)。

北海道大学大学院文学研究科では、修士課程修了のための要件として修士論文を、博士後期課程では、途中二度にわたる報告書の提出・審査を経て、最終的に課程博士論文を提出し、審査に合格することを求めています。

当講座ではまた、大学院生が、国内外の学術誌で学術論文を公刊することを強く推奨し、積極的に指導しています。多くの先輩たちが、国内外の第一線の学術誌に論文を掲載しています。こうして発表された研究成果は、しばしば海外の研究者からの問い合わせを受けたり、国内外の研究書や教科書などで引用・紹介されたりしています。

大学院生を第一著者にした学術論文の例:
  • Hashimoto, H., Li, Y., & Yamagishi, T. (2011). Beliefs and Preferences in Cultural Game Players and Cultural Agents. Asian Journal of Social Psychology, 14(2), 140-147.
  • Han, R. & Takahashi, T (2012). Psychophysics of time perception and valuation in temporal discounting of gain and loss. Physica A, 391(24), 6568-6576
  • Toyokawa, W., Kim, H.R., & Kameda, T. (2014). Human collective intelligence under dual exploration-exploitation dilemmas. PLoS ONE, 9(4), e95789.
  • 北梶陽子・大沼進 (2014). 社会的ジレンマ状況で非協力をもたらす監視罰則 : ゲーミングでの例証. 心理学研究, 85(1), 9-19. (日本心理学会優秀論文賞)
  • 山田順子・鬼頭美江・結城雅樹 (2015). 友人・恋愛関係における関係流動性と親密性-日加比較による検討-. 実験社会心理学研究, 55(1), 18-27.(日本グループダイナミックス学会優秀論文賞)

修士課程修了者の進路は様々です。大きく分けると、博士後期課程に進学する人と、民間企業や研究所、行政機関などに就職する人がいます。

博士後期課程修了者の多くは国内外の大学や研究機関などの研究職に就きます。海外の大学に職を得る修了者が多いのも、国際的な研究展開を強力に推奨している当講座の特徴の一つと言えます。

民間企業や研究所・行政機関などへの就職の際には、大学院で身につけた専門知識や技能がしばしばアピールポイントになります。たとえば、人の社会行動や意思決定のメカニズム、心と社会の相互影響関係に関する理論的視点、また統計解析やコンピュータプログラミングに関する知識と技能、などです。

大学への就職例(准教授・助教・ポスドクなど):

国内:北海道大学、、北海道医療大学、東京大学、東京学芸大学、明治学院大学、政策研究大学院大学、上智大学、青山学院大学、玉川大学、淑徳大学、大正大学、信州大学長野大学、名古屋大学、三重大学、京都大学、奈良大学、大阪大学、関西大学、神戸大学、広島修道大学、高知工科大学、熊本学園大学

海外:アルバータ大学(カナダ)、ティルバーグ大学(オランダ)、マックスプランク研究所(ドイツ)、ミシガン大学(アメリカ)、ウィリアム・アンド・メアリー大学(アメリカ)、ヨーク大学(イギリス)、セント・アンドリューズ大学(スコットランド)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ)

民間企業・研究所への就職例:

(株)インテージ、NTTコミュニケーション科学研究所、国立情報学研究所、社会調査研究所、電力中央研究所、東急総合研究所、(株)マクロミル、(株)リクルートエージェント、(株)リクルート、日本ユニシス(株)、NECネッツエスアイ(株)、富士フイルム(株)、日本ロレアル(株)

2.入学試験について

当講座が期待する大学院生像は、人間や動物と社会との関わりを解明することに強い関心と情熱を持ち、また将来の学術領域あるいは広い社会に貢献できるポテンシャルを持つ方です。

大学院の一般入試では、専門試験、英語読解試験、および口頭試問(面接)が課されています(平成28年度現在)。専門試験では、社会心理学及びその関連領域に関する専門的知識と思考力、そして表現力を評価します。英語読解試験では、英語読解の正確性と能力を評価します。口頭試問では、志望者が心と社会の関係性についてこれまで何を学び、何を大切であると考え、これから何を、どのように、またなぜ知りたいと考えているか等についてお尋ねします。

※入試日程・願書・過去問などを含む、北海道大学文学研究科の入試情報はこちらをご覧下さい。

他大学からの進学は大歓迎です。平成18~27年度の修士課程進学者の出身校の内訳は、北大出身者はほぼ半数の51 %であり、49%は他大学出身者でした。出身校にかかわらず、人間と社会の相互関係の謎を解明したいという強い熱意を持つ皆さんの出願をお待ちしています。

北海道大学以外からの大学院進学者の出身校の例:

北海道教育大学札幌校、小樽商科大学、東北大学、筑波大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学、中央大学、東京女子大学、東洋大学、新潟大学、金沢大学、日本福祉大学、京都大学、立命館大学、大阪教育大学、岡山大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校、コロラド大学、サンフランシスコ州立大学、ウィスコンシン州立大学

当講座では、様々な分野からの進学を歓迎しています。過去の進学者の出身分野には、法学、経済学、哲学、社会学、経営学、英文学、人類学、生物学、教育学、社会福祉学などがありました。大学院入学後に初めて実験法や統計解析法などを本格的に勉強し始める人もいます。

こうした大学院生の出身分野の多様性は、私たちの講座にとってむしろ幸運なことです。様々な学問的バックグラウンドを持つ大学院生が集うことにより、多様な視点からの議論が可能となっています。

当講座では、博士後期課程からの進学も受け入れています。進学を希望する方は、各教員宛てに直接ご連絡下さい。

3.生活環境について

当講座では、大学院生が学習と研究に専念できるよう、様々な方法での経済的支援を心がけています。

  • まず、広く利用されている奨学金制度として、日本学生支援機構による奨学金があります。平成27年度の第一種奨学金では、修士課程は月額5万円または8万8千円、博士課程では月額8万円または12万2千円が支給されます。このほか、北大独自の北海道大学フロンティア奨学金など、様々な奨学金への応募のチャンスがあります。学費や経済支援についての情報は文学研究科ホームページの情報をご覧下さい。
  • 文学研究科からは、研究や学部生の教育に関わる様々な業務が提供されており、大学院生を経済的に支えると共に、教育や研究に携わる機会が提供されています。例えば、教員による学部向け授業をサポートするティーチングアシスタント(TA)、より多くのイニシアティブを任せられて授業を展開するティーチングフェロー(TF)、研究活動を通じて研究科に貢献するリサーチアシスタント(RA)などがあります。
  • 博士後期課程の学生には、日本学術振興会特別研究員に応募する機会が与えられます。業績とポテンシャルの評価に基づく選考の後これに選ばれれば、博士後期課程在学中には年間約240万円、修了後には約430万円の奨学金が支給されるとともに、自らの研究プロジェクトを進めていく上での研究費もサポートされます。当講座では、平成17年から平成27年までの10年間で32名の大学院生が特別研究員(DCおよびPD)に選ばれています。この数字は、国内の社会心理学領域では突出した数字であり、当講座の大学院生の実力が広く認められている証拠の一つでもあります。

北海道大学は、街の中心部にあるJR札幌駅から正門まで徒歩5分という非常に便利な場所にあります。東京ドームおよそ38個分という日本でも有数の広さを誇る札幌キャンパスには、川の流れる芝生の広場や有名なポプラ並木などの緑が生い茂り、明治時代に設立された札幌農学校の歴史的建造物などが立ち並んでいます。

広いキャンパスですが、構内の至る所に大学生協の売店や学食があり、書籍や文房具、日々の食事など、研究生活に必要な物資のほとんどをまかなうことができます。また、キャンパス内にはホテル直営のレストランも出店しています。

街の中心部に近いため、オフの時間には快適な都市生活を楽しむこともできます。JR札幌駅や大通公園周辺には百貨店や専門店、レストランやカフェなどがあります。キャンパス周辺には学生街が広がり、多くの学生がマンションやアパートや学生寮などに暮らしています。週末の夜には大学院生たちが街に繰り出し、居酒屋やカフェなどで遅くまで語らい合うなどしています。

キャンパス情報-北海道大学(外部リンク)

当研究室出身のThomson氏が撮影した札幌市の風景

札幌は、「住んでみたい街」「魅力的な街」に関する各種全国調査で常に上位5位以内に入るほど評価の高い街です。その魅力の第一は、人口約190万人を擁する大都市には似つかわしくない、豊かな緑と自然です。街の南西方向には、街を見下ろす藻岩山や、ワールドカップも行われるスキージャンプ場として有名な大倉山などの美しい山々が連なり、北側と東側には石狩平野、そしてその先には息をのむ美しさを誇る留萌や十勝の山々が連なっています。街の中心部には東西に貫く大通公園や中島公園など広大な公園があり、夏にはクラシックジャズの祭典、秋は食の祭典、冬には世界的にも有名なさっぽろ雪まつりなど、様々なイベントや市民の憩いの場になっています。

札幌は、充実した食文化でも全国的に有名です。新鮮な海と山の幸、学生に人気のラーメンやスープカレー、そして近年全国的に有名になりつつあるスイーツなど、新たな食の激戦区となっています。

大学院生にとって、札幌に住むことの利点の一つは、家賃や物価の安さでしょう。大学周辺のワンルームマンションの場合、約3~5万円で十分なクオリティのものを借りることが出来ます。食費も安く抑えることが出来ます。

札幌は、日本各地からの交通の便が非常によいことも特徴です。例えば羽田空港(東京)から新千歳空港(札幌)までは、1日当たり50往復以上の定期便が運航されており、片道の所要時間は約1時間半です。名古屋からは約1時間40分、大阪からは約2時間です。近年はLCCの就航により、以前よりもかなり安価に旅行することが可能になりました。

北海道の冬の寒さや雪が心配だという方もいらっしゃるかもしれません。しかし北海道の建物は、強力な暖房設備や耐寒壁など、冬の気候に適した造りになっており、冬の屋内はむしろ本州の家屋よりもずっと温かく、むしろ過ごしやすいと評判です。

札幌市の公式観光サイト(外部リンク)

札幌市公式の観光PR映像

ご相談下さい!

当講座では、人間と社会の相互関係をめぐる新たな知識を生み出すために私たちと一緒に学び、研究する皆さんのご出願をお待ちしています。ご関心、ご質問のある方は、ぜひお問い合わせフォーム、もしくは各教員宛のメールのいずれかでご連絡下さい。ご連絡内容に応じて、さらに詳しく情報提供いたします。また、研究室見学も大歓迎ですので(要事前アポイントメント)、ご連絡お待ちしています。