結城雅樹ゼミ(社会生態心理学研究室)大沼進ゼミ(環境社会心理学研究室)高橋伸幸研究室高橋泰城ゼミ竹澤正哲研究室瀧本彩加ゼミ(比較認知(発達)科学研究室)中島晃研究室

私たちが他者と共同して作り上げている「集団」や「社会」には多様性があり、それぞれが独特な特徴を持っています。では、集団や社会の特徴は、そこに暮らす人々の心理や行動とどのように関係しているのでしょうか。当研究グループでは、この問に答えるため、社会心理学・文化心理学・行動生態学・認知人類学などの理論的アプローチを融合させ、国際比較調査・実験室実験・フィールド調査などの手法を用いた実証研究を行っています。

大沼進教授をリーダーとして、一人ひとりの行動と社会全体との関係を紐解きながら、環境政策などの実践的な提言につながる実証的な研究を行っています。NIMBY問題、エネルギー問題、環境政策などのテーマについて、事例調査だけでなく、ゲーミングや実験などを用いた複眼的アプローチをしています。

マイクロ・マクロ社会心理学の考え方をバックボーンとしつつ、人間の社会について、適応論的観点から研究を行っています。テーマは、協力行動、社会的ジレンマ、公正感などです。研究手法としては、モデル研究、実験室実験、質問紙調査などを主に用いています。

ゼミ生も参加して海外の神経科学、経済学、コンピュータ科学の拠点と共同研究を行っている(国内:東京大学、順天堂大学、NICT、物材研、海外:フランス・Neurospin、スペイン・アルメリア大学、米国・ヒューレット・パッカード研究所など)と共同研究を行っている。

人間の心は進化を通して形作られた適応的な認知システムであり、社会や文化は、このシステムを持つ個人間の相互作用から創発する現象です。私達の研究グループでは、進化という枠組みを基盤に据え、適応的合理性、学習の進化的基盤、集合知、科学の累積的な文化進化、社会規範の生成と維持などについて研究(実験室実験、コンピュータ・シミュレーション、数理モデル)を行なっています。

リーダーの瀧本彩加准教授の当研究室では、他者とかかわる動物のこころがどのように進化・発達するのかを、行動観察・実験、生理指標の測定、遺伝子解析などを駆使して、多角的に検討しています。特に、現在は、ウマを中心とした伴侶動物が同種または異種のヒトとつむぐ絆の心理的基盤に注目しています。

複雑な実験・調査データから、情報を簡潔に抽出するための統計的な分析方法、およびそのプログラムの開発を行っています。